①予防
熱中症にならないために行う事前準備
②対策
当日の状況に応じてとる手段
を記載しています。
主に6歳児までの子どもが対象です。
目次
=予防の3ステップ=
1、熱中症を職員全員で理解する
2、熱中症の予防のため準備
3、必要な備品リスト
=対策の3ステップ=
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1、基本的な対応
2、簡単な診断チャート
3、応急処置の合言葉
=予防=
1、熱中症を職員全員で理解する
熱中症とは?
調節できずに体温が上昇し
身体のバランスが崩れた状態
症状はさまざま
いつもと様子が違う=熱中症を疑う
めまい、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のこむら返り、気分が悪い
だるさ、血圧低下、けいれん、頭痛、吐き気、嘔吐
大量発汗、または発汗がない、返事がおかしい、意識消失
・熱中症の原因
①環境
②身体
③行動
熱中症の原因①環境
気温が高い
湿度が高い
風が弱い
日差しが強い
閉め切った室内
エアコンのない部屋
急に暑くなった時→梅雨明け直後や梅雨の晴れ間
夜間も注意
熱中症の原因②身体
体温上昇
汗が出ない
皮膚から熱が放出されない
体調不良の時
乳幼児
※子どもは特に注意すべき※
子どもは、体温調節機能が未熟です。
子どもはじょうずに汗をかくことができません。
自分の体調変化に気づきにくいことも注意すべき理由です。
熱中症の原因③行動
激しい運動、慣れない運動
長時間の屋外行動
水分補給ができない状況
2、熱中症の予防のため準備
熱中症の原因をなるべくなくすことが予防につながります。
予防の3つの観点。
①環境を整える
②身体を守る
③行動を変える
①環境を整える
暑さを避けるが大前提
気温、湿度、日射が強い環境を作らないようにしましょう。
→外出の制限
→室内の環境づくり
天気のよい日は、
日中の外出をできるだけ避けましょう。
打ち水、園庭の日陰作り(シェードなど)も効果的です。
毎日の熱中症の危険度を
暑さ指数(WBGT)でチェックします。
暑さ指数(WBGT)は
労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、
ISO等で国際的に規格化されています。
環境省熱中症予防情報サイトで見ることができます。
日本全国の暑さ指数(WBGT)が
当日、翌日、翌々日まで掲載されています。
毎日更新されますので、
サイトでチェックをしてもいいですし
メールサービスを利用するのもおすすめです。
保育園での外遊びを制限、中止する判断を決めましょう。
自分で地域とアラートの基準を設定できるので、
必要な時にメールが届きます。
室内では
扇風機
エアコン
遮光カーテン
すだれ
を利用しましょう。
エアコンの使い方
・温度調節
26〜28℃
外気温との差は5℃以内
外気温との温度差が大きくなると、
体調不良を引き起こすことも。
室内の温度を測るときは、
赤ちゃんが生活している高さに合わせましょう。
子どもに直接、風を当てないように注意してください。
・風量調節
エアコンを使っていても
暑さを感じたら温度を下げる前に
風量を上げましょう。
体感温度が下がって涼しく感じます。
・湿度調節
適度な湿度は50〜60%
・扇風機との併用
エアコンの冷気を部屋中に回すために、
扇風機を併用することも効果的です。
・タイミング
体温が上がる食事中や睡眠時に使用すると効果的です。
睡眠時は汗をかいていないか、
体が冷えすぎていないかも確認してください。
参考)
健康のために、フィルター掃除を2週間に1回しましょう。
フィルターにゴミがたまると
冷房の効果が弱まります。
蓄積された水分と埃によって、
カビや嫌な匂いが発生します。
カビを吸ってしまうため不衛生ですし、
肺炎やアレルギーのリスクも高まります。
②身体を守る
外出時には・・・
日傘や帽子の着用
日陰の利用
こまめな休憩
マスクをしない
熱中症の症状マスクはしていいの?
マスク<<<熱中症
マスクは熱がこもり、
呼吸もしにくくなります。
熱を外に出しにくくするため、
基本的に保育園では
マスクはしないようにしましょう。
子どもは、体調や健康状態について
大人と同じように感じることができません。
子どもは、変化があったときに
大人に伝えられるとは限りません。
外ではもちろん、部屋の中でも熱中症は起きます。
朝でも夜でも起きます。
熱中症のリスクの方が大きいです。
からだの蓄熱を避けるために
通気性のよい、
吸湿性・速乾性のある衣服を着ましょう。
保冷剤、冷たいタオルなどで、からだを冷やします。
③行動を変える
水分補給が何より大切。
室内でも外出時でも
のどの渇きを感じなくても
こまめに水分を補給しましょう。
基本は水です。
大量に発汗する状況では、
経口補水液を補給しましょう。
水分補給の必須タイミング
暑い中外出したときや、
運動後、入浴後、寝る前、寝起き
3、必要な備品リスト
扇風機、クーラー
保冷剤、氷、タオル
経口補水液
飲み物のルール
・日常の熱中症対策
水
麦茶
麦茶は、ミネラルが含まれるのでオススメですが
ごく稀に小麦アレルギー反応が出るそうです。
・熱中症が疑われる時
経口補水液
緊急事態に備えてOS-1を常備しておきましょう。
症状が良くなったら通常の水に変えてください。
経口補水液の作り方
この3つを混ぜて作ります。
水500ml
ミネラル豊富な砂糖20g
ミネラル豊富な塩1.5g
オススメ砂糖①
大東製糖 素焚糖
さとうきびの恵み、ミネラルをギュッと閉じ込めた製法
一般的な白砂糖や三温糖の栄養成分は、ほぼ糖質のみでミネラルがほとんど含まれていません。それに比べて素焚糖は、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどが豊富に含まれており、ミネラルバランスに優れているので、カラダへの負担も少なく味も非常にまろやか。
オススメ砂糖②
ホクレン てんさい糖
ミネラルとオリゴ糖を自然に補うことができるてんさい糖
北海道で作られるてんさいを100%使用した、ホクレンのてんさい糖。カルシウム・リン・カリウムなど、多くのミネラルが健康をサポートしてくれます。
オススメの塩①ぬちまーす
。沖縄の海塩「ぬちまーす」は、沖縄の美しい海水100%(宮城島)から世界初の常温瞬間空中製塩法から生まれた、海洋成分の種類が豊富な海塩です。海洋成分は健康維持に欠かすことの出来ない大切な栄養素です。
オススメの塩②雪塩
雪塩は、宮古島の地下の特徴を活かした海水からでなければ生まれないお塩です。
雪塩には、品質のこだわりがあり、これまでになかった製法でナトリウム、マグネシウムなどの成分の種類を18種も検出することができました。
天然の「ろ過装置」である琉球石灰岩を海水が通ることにより、不純物を取り除くと同時にサンゴの持つカルシウムが溶け出した地下海水となります。
温度にも気を使ってください。
冷たすぎる飲み物で
お腹を冷やさないように注意しましょう。
参考)
スポーツドリンクは普段飲まないようにしましょう。
病気や体調不良の時、下痢や嘔吐などは経口補水液を飲みましょう。
経口補水液と呼ばれるものは、
さまざまなイオンだけでなく、
糖分も体のつくりに近い量で調整されています。
スポーツドリンク
激しい運動やたくさん汗をかいた時、
スポーツをする時のみOK
1時間以上の運動をする場合には、
4~8%程度の糖質を含んだものが
疲労の予防だけでなく水分補給効果にも役立ちます。
※一日に必要な(許容できる)
カロリー、糖分、電解質などは
食事で摂られてます。
糖を必要以上にとると食欲が満たされ、
食事が進まなくなります。※お菓子やジュースもそうです
保育園の給食は
きちんとある栄養のあるもの
保育園には必要ありません
スポーツドリンクには想像以上の糖分が入っています。
ポカリスエットに含まれる砂糖は約30g
ずっと口内に糖が残ることでむし歯の原因になりますし、
糖分を取り過ぎることでのカロリー過多も心配です。
日常では飲まないように意識できるといいですね。
「スポーツ」ドリンクですから。
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